「フュ」の発音が出来ません!
社会人初の仕事では、無差別に収入のありそうな方々に電話をし、
アポを取らなければなりませんでした。
しかし、自社名を名乗る時にある不思議な感覚に見舞われたのです。
それは「フュ」の発音が出来ない事。いくら気を付けて繰り返しても「ヒュ」と
発音してしまいます。今思えば英語の「Fu」と下唇を噛んだらそれなりの発音になったのか
今更試してみたいです。
そしてある日、脇を見ようとすると物が全て2重に見えるようになりました。
「○○、お前、目、変だよ。うん絶対変だ。」
上司に近くの病院に行く事を告げると、勿論許可が出ます。
今思えば、「少々仕事を公的にサボれる、ラッキー♪」とか思っていた自分はアホです。
小さなクリニックでは「脳に障害があると思われます。脳腫瘍などの疑いもあるので
レントゲンを撮ってもらうといいと思います。ここでは判りかねますので大学病院の
紹介状をお渡ししますので・・・。」と言う事で少し弱気になってきました。(^-^;)
大学病院で診てもらうと、「SPF」とか言われたかな?(-_-;)片目の複視です。
さらにレントゲンを取ると、神経内科にうつされました。SPFはMPF、両目の複視へと変わりました。
「多発性硬化症」・・良く判りませんが、神経の鞘が硬くなる特殊疾病だそうです。
それから3週間、病床で点滴の日々を過ごすのでした・・。
会社からのお見舞金も出たので救われましたが、何より酷いのは
診断書が6000円くらい掛る上に、保険の手当てが下りるのが入院6日目から!?
たまたま病室が無料の6人部屋か何かをタイミング良く取れたので比較的支出は
少なめに抑える事が出来ましたが、こんなのを満員で4人部屋とかにされた日には
保険など有ってないようなものです。この「手当が出るのは入院6日目から」と言う
ルール、最低です!親には「保険なんて逃げ道ばかり探すもの」と言われたのは
正にその通りだったのです。
隠してこの後再発を何度か繰り返すのですが、初の入院は
許容範囲程度で終わったのでした。全然理解していませんでしたが、
一応保険において良かった・・・。
|